向上心の足跡

子育てエンジニア的つぶやき集

自コンテンツとweb広告

自サイトにおけるweb広告への感情をたどっていったら昨今巷を騒がせているマイニングツールの話になっていた。  

が、Coinhiveについてどうこう言うつもりはなく、ただのとりとめのないつぶやき。

 

若かりし頃、かれこれ15,6年前、初めてサイトを立ち上げた頃は、自分のサイト(THE・マイ・ワールド、THE・中二病)に内容もデザインもわからない広告が入ってくるなんて考えられなかった。  

そのために当時、全くwebの知識もなく教えてくれる人もおらずお金もない状態で「無料で」「広告なし」の条件でサーバーを貸してくれるところを探して使っていた。本当にサーバーしか貸してくれなかったので、htmlやphpを1から自分で書いた記憶。  

なんたって「世界観」が命のコンテンツ(だと思っていた)、かつそういうお年頃だったのである。

 

割と最近までこの考えを引きずっており、最近立ち上げた技術ブログも広告なしでできるものを探して使ってた。まぁBloggerなんだけど。  

何ならそのために、自分でドメイン取ってサーバー運用してブログサイト立ち上げても良いと思ってた。お金払えば広告消えるサービスも多いので、それも検討。

 

しかし、時は流れ、社会人になり、子供ができ、日々やることとやりたいことに追われ、本当にやりたい事にだけ時間を使いたい今日この頃。  

自分の世界観を壊さずに100%納得できるものを作りたい、という欲求はもちろん消えてはいないものの、広告表示だけでお手軽により良いサービスが受けられる、もしくは環境の構築とか運用の手間が省けるなら万々歳じゃん!と思うまでに。  

10年前は適していたと言っても過言ではないweb広告に「どうぞどうぞ」と思うようになっていた。

 

これにはもちろん、自分の自由に使える時間が減っただとか、大人になって中二病が緩和されたとかいう自分の変化によるところは大きいと思う。けどそれだけではなく、web広告を目にしない日は無いくらいスタンダードになった(空気みたいなもん、と言ったら言い過ぎだけど)ことや、広告の内容もターゲティングが進んで、見る人に最適化されているという安心感も出てきたのもある。(ターゲティングについて感じ方は人それぞれなのは承知。だが「自サイトのコンテンツ」感は減っていると思う。少なくともそこの仕組みを理解している人にとっては)  

web広告が原因で「うわ、このサイトもう来るのやめよ・・・」ってよっぽど広告がうるさいかポップアップしてくるとかじゃないとならいと思うし。  

と言うことで、最近は「手軽にそこそこ世界観を作れる、永く続きそうな無料サービス」を使うことが多い。広告はもちろん量やポップアップがあるかは気になるけど、多少は全然OK。むしろそこでお金を稼いでもらわないと(PV少ないものばかりなので微々たるものだと思いますが・・・)サービスとして持続しないだろうと思う。実際、若かりし頃に使わさせていただいていたサーバーは、オーナーからの連絡無しに突然繋がらなくなった。今や別のサイトがそのドメインで運営されている(しかもおそらく18禁・・・)。その時は考えもしなかったけど、こういうリスクもあるわけで。相互リンクなんて流行ってたものだから、昔の私のサイトにリンクが残っているサイトもちらほら有り、そこをクリックするとアダルトサイトに飛ぶという笑えない状況。

 

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web広告は、昨今界隈を賑わせているCoinhive(マイニングツール)と比較されることが多いけど、マイニングツールも進め方によってはこういった広まり(展開)のある未来もあったのかなぁと。多くの方がおっしゃっていますけど。そしてCoinhiveで逮捕者が出たり、警察庁からマイニングツールに関する注意喚起が出たり、各セキュリティソフトでウィルス扱いされたりしている今、web広告と同じラインに立つのはなかなか厳しい気がしますが。サイト運営者にとっては、より「世界観を壊さずに」お金もGetできる手段だったのかなーなんて思います。  

※ただマイニングは今となっては効率が悪すぎて、ものすごくPVの高いサイトじゃないと全く稼げないらしいので、まだweb広告のほうがお金になる。

 

[仮想通貨マイニングツール事案をまとめてみた - piyolog (id:Kango / @piyokango) ](http://d.hatena.ne.jp/Kango/20180615/1529094423)

 

www.npa.go.jp

doocts.com

 

直接お金を払ってサービスを受ける(情報サイトが見れる、ブログが読める)より、ちょっと余ってるcpuを使ってもらう事で、気持ち的には無料でサービスを受けられる方が嬉しい人もいるはず。ただそれが、サービスを受ける側が自分が何かを提供している(cpu使われている)ことに気づかないのがweb広告との大きな違い。web広告と違って「嫌なら見なきゃいい」が出来ない。  

ということは、ルールが明文化されていない時点での逮捕はやりすぎだが、「マイニングを行うことをユーザーに説明せずにマイニングを行うのは違法」という方針は割と妥当なのかも。

 

と、なんか流行りに載ってマイニングツール語りみたいになってしまったが、自分のweb広告に対する感情の変遷を振り返ってみたのでした。